NewsLetter
2018年6月号 香味食材+彩り野菜
■境港の本マグロ
6月4日~ 水揚げ開始
6月~7月中旬にかけての漁期に、主に巻網漁法で漁獲される天然生クロマグロです。
山陰沖から能登半島沖の日本海西部が漁場です。大型船が入港出来る境港に水揚げされます。近海で漁獲された天然生本まぐろを境港に水揚げし、身質を選別します。巻網漁法で水揚げされるため、魚が押されたり、十分な冷やし込みが出来ない事で、身の色が白っぽくなる、通称『ヤケ』を外して出荷します。
生鮮で流通する境港産天然生本まぐろは、活きの良いなめらかな食感とまぐろの豊かな風味を楽しめます。
【ブロック】
・背ブロックと腹ブロック
【ロイン】
・背ロインと腹ロイン
※写真はイメージです。
国産 和牛リブロースカット 8mm厚 <不定貫>[冷凍]
キメが細かく、お肉本来の味が楽しめる部位です。ステーキやローストビーフなどに最適です。また、スライスの厚さを調整して、薄切り加工でしゃぶしゃぶなどにもお使いいただけます。
※写真はイメージです。
国産 黒毛和牛ウデ 8mmスライス <不定貫>[冷凍]
脂肪が少ない赤身肉です。肉の旨味が豊富で、味は濃厚です。お好みのサイズにカットして、高級な焼肉はいかがでしょうか。
■水産
《エビ》
BT(無頭・有頭)
無頭BTのインドの新物は、31/40が中心サイズで大型が少ない状況です。大型化する6月後半までは現状の組成が続く見通しです。16/20以上の大型サイズは、引き合いも強いことから相場は若干強めに推移する予測です。
有頭BTの相場は全体的に横ばいですが、25尾と60尾以下のサイズが少なく、これらのサイズは品薄感があります。依然として赤エビへのシフトに押され気味で、販売も低調なことから相場はこのまま推移していく見込みです。
バナメイ(殻付無頭)
主要な輸入国であるアメリカ、中国、日本がヒネ物在庫を抱えており、買付けは進んでいません。主要産地のインドは大型化を狙っているようで、池揚げを様子見しています。このまま様子見が続くと、現在の水揚げの中心サイズである31/40に品薄感が出てくる可能性があります。産地のバナメイ化も進んでいるようで、絶対数は潤沢にあることから、全体的に今後の相場はやや軟調に推移する見込みです。
アルゼンチン赤エビ
船凍大型トロール船操業が始まりました。漁獲も順調に推移しているようです。組成はL1が3割~4割、L2が4割~5割、L3が2割程度です。
L1、L2は主要消費国の中国、欧州、日本の在庫が少なく引き合いが強い一方で、L3は日本国内の在庫が余り気味で、相場は軟調に推移しています。
大型サイズは、在庫ポジションも整い、相場は強含みになってきました。
ロシア南蛮
昨年末から相場は軟調に推移し、国内の販売も上向いてきました。中国、香港からの引き合いが強まってきており、大型サイズは再び上げ基調に転じています。さらに、7~8月は禁漁期間となるため、今後秋まで相場は強含みで推移していく見通しです。
国内相場状況
・BT殻付(無頭)・・・横ばい~若干弱含み
・BT殻付(有頭)・・・横ばい~若干弱含み
・バナメイ(無頭)・・・横ばい~若干弱含み
・バナメイムキエビ・・・横ばい
・ロシア南蛮・・・やや強含み
・アルゼンチン赤エビ・・横ばい~大型強含み
・オーストタイガー・・・高値横ばい
・北欧甘エビ・・・横ばい
・ボタンエビ・・・高値横ばい
《ホタテ》
ボイルホタテ
原貝の水揚げ増加で、ボイル製品は約8,000トンが生産されました(前年約1,000トン)。相場も軟調に推移していましたが、中国輸出向けの両貝冷凍の引き合いが強まったことで浜値が上昇、抱卵による製品歩留りの悪化も影響し、製品価格は若干上がってきました。
貝柱
今期、アメリカの豊漁が予測されており、輸出主導の価格形成にはならない予測です。新物のアソートは5S以下が中心で、今後小型サイズは弱含む予測ですが、4S以上(特にSは品薄)の相場は強含んできました。
《ウナギ》
国内のシラス池入れ量は、最終14トンを超えました。例年に比べ後半に採れたため、池入れ時期が遅くなり丑の日に向けた活鰻の数量は少ないと予想されます。それを受けてか、荷動きは悪いのに相場は下がらず、加工品も価格は高値横ばいで推移、引続き在庫確認条件ですので、オーダーの場合はお早目にご用命ください。中国加工品は、丑の日に向けた通関期限が迫っている事もあり、契約が欲しい加工場が35尾以上を下げてきており、太物サイズは軟化傾向です。
■畜産
《豚肉》
輸入品(ヨーロッパ産/北米産)
6月は需要の端境期でもあり、全体的な荷動き自体は芳しくありません。ただ、国内相場の高値による影響やハンガリーでのアフリカ豚コレラ発生による輸入停止に伴う代替需要も一部ではみられています。また、中元ギフトに向けた手当なども入る時期のため、スソ物(ウデ・モモ)を中心に、相場はある程度引き締まった状況になりそうです。ただし上げても限定的と思われます。
国産品
6月の相場見通しは、前半は現在と同じ程度か、やや弱含みで推移すると思われます。後半は、毎年7月・8月が酷暑から集荷頭数が伸び悩む時期に入るため、それを見越した仕入が入れば徐々に相場は上がってくると思われます。
《牛肉》
輸入品(オーストラリア産 以下AU産)
現地での降雨が少なく、グラスフェッド(牧草飼育)の屠畜量が増加。日本向け輸出も増加しており、グラスのロイン系は弱含んできています。グレインフェッド(穀物飼育)のロイン系は、現地の生産意欲が少ないのと、日本国内の量販店での販売が好調なため、市中在庫が少なく注意が必要です。
輸入品(アメリカ産 以下US産)
チルド品は、ロイン系を中心に現地で最大の需要期(7月4日独立記念日)を控え、チョイスグレード以上は上昇。チャックリブ・ボンレスショートリブの焼き材は、US国内需要の好調と、焼き肉を中心とした業務用需要が引き続き強く、引き合いが年間を通じて安定していることから、夏場に向け強含んでくると思われます。アウトサイドスカート・ハンギングはGW前と一変して荷余り感が出ており軟化気味です。
国産品
6月は例年梅雨に入り、需要が停滞する時期になります。また中旬からサッカーワールドカップが始まり、外食の需要が減って消費に影響が出る懸念も。ただ後半からは、中元ギフトの手当てが動き出すとみられることから、大きな下がりはなく、相場は横ばいで推移すると思われます。
6月国内牛肉相場状況
(凍・・・冷凍,チ・・・チルド)
・チ/凍 US産サーロイン・・・強含み
・チ/凍 AU産サーロイン・・・グレイン横ばい
・チ/凍 US産ヒレ・・・強含み
・チ/凍 US産/AU産肩ロース全般・・弱含み
・チ/凍 US産/AU産バラ全般・・・横ばい
・チ US/AU産モモ・・・弱含み
・チ/凍 US産/AU産ハラミ・・・横ばい
・チ/凍 US/AU産タン・・・横ばい
《鶏肉》
輸入品(ブラジル産/タイ産)
ブラジル産モモ正肉は、緩やかに値上がりが始まっていたところに、運送業者のストライキが重なり、相場が急騰しています。物流がストップし、鶏舎に餌が届かず大量の鶏が餓死したこと、多くの製品が船積みに間に合わなかったことが、相場高に繋がっている主な要因となり、9月頃までは品薄傾向が続くと思われます。角切りもこれに連動していく見込みです。
その一方でEUや中国で対ブラジル鶏肉への禁輸措置や関税引き上げといった動きがあり、相場高の傾向が弱まってくることも考えられます。
国産品
需要の緩みが続いており、モモ肉は販売しやすい環境。ムネ肉は需要期に入りますが、供給が多く軟調は変わらないようです。
■その他
《冷凍野菜》
中国産冷凍野菜
産地の状況ですが、山東省の平年気温は例年より寒暖差があり、干ばつ傾向も解消されてきました。これからの農産物にとっては、良い環境になりつつありますが、すでに栽培が始まっていた作物への影響は少なからずある模様です。浙江省では気温が例年より高くなってきており、雨も多く農産物への影響が懸念されています。
ブロッコリー、カリフラワーは生育が悪く、加工期間も短かったため、生産数量は減産となっています。インゲンは作付面積と収穫量の減少、中国国内需要の増加など、供給量が減少し相場の上昇が懸念されています。
《その他》
缶詰
南アフリカの大手食品メーカーより、今シーズンの果実缶詰の生産状況が報告されています。灌がい農業が盛んな西ケープ州では、災害級の干ばつに見舞われ、平均60%の取水カットとなっており、農産物は大きなダメージを受けているようです。市民生活にも大きな影響がでており、失業者の増加など深刻な状況になっています。
黄桃・洋梨・ぶどう・あんずは予定生産数量を大きく割り込み、特にぶどうの大幅な生産減はワイン産業にも壊滅的な打撃を与え、また、フルーツカクテルは予定の50%程度の生産しかできなかったということです。
■おすすめ
※写真はイメージです。
カゴメ 農園風イタリアンミックス(ゴロゴロカット) <1kg>
ズッキーニ、黄ズッキーニ、赤ピーマンを大きめにカットしてノンオイルでグリルしました。グリルによって引き出された野菜の旨みが特徴です。
※写真はイメージです。
明治 十勝パルメザンチーズ 薄削り <250g>
北海道十勝産のパルメザンチーズです。フルーティな香りと日本人の好みにあった風味になっています。
※写真はイメージです。
ニッスイ 大葉香るアジフライ <1kg>
新鮮なあじに、大葉を手巻きしてフライに仕上げました。大葉の風味とあじの旨みをお楽しみいただけます。
※写真はイメージです。
ニッスイ 若鶏香味竜田揚げ
<30g><50g><90g>
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